2000 12月のマルセイユ
本格派のブイヤベース by 辻バード (1)
12/20/2000 up from Marseille

1 今は珍しくなってしまった、本物のブイヤベース。
これを出す店は、マルセイユ旧港から車で10分
ほど走ったところにある。店の名前にはMが付く。
観光客は全く来ないし、寂しいところにヒッソリと
ある。
2 店に入ると、真正面に魚を並べている。魚の種類
は限定されている。もちろん、エビ、カニ、貝類
などは、ない。
青ものの魚もない。上層の魚もない。
全て、地中海の海底の岩場に住む魚だけだ。
そして、全ての魚の型(大きさ)が揃っている。
3 ここのご主人は3代目。店には先代、先々代の
ご夫婦の写真が飾ってある。
この主人、魚とブイヤベースに執念を燃やして
いる。魚が好きで好きでたまらないと言う表情
が、とても良い。
我々が食べる魚を選んでくれた。
4 主人は、一々、魚の名前を言い、説明して行く。
これがまた嬉しそうなのだ。
フィシラス(黒アナゴ)、チュヌビール(アイナメ類)
ラスカス(カサゴ)サンピエール(カワハギ類)
ガリナ(ホウボウ)
これが我々のブイヤベースの材料だ。

旧港の観光客向けのように、
海老だ、カニだ、ムール貝だのがゴテゴテ入って
いる、あんなインチキなブイヤベースとは
無縁である。