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ボクの家の近くで、いや、大げさに言えば、全世界で、一番の食い物屋は、この「やっちゃん」だと思う。 昨夜は、久しぶりに、フランスからいらっしゃった、 萄野 さちさんとご一緒しました。 左から、伊万里・さちさん・吉野さん |
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これは刺身の盛り合わせ。内臓の生を、こんな風に、盛り合わせて出すのは「やっちゃん」だけだ。 去年の春までは、ボク、ここで牛の延髄の刺身 なんかを何度も食べています。それ以前は、ありと あらゆる部位が出ましたが、今は例の騒動以後、 特殊な部分が入らなくなってしまったのです。 この刺身は、それぞれ、生醤油、わさび、生姜、 ニンニク、ネギ、などを付けて食べるのです。 静かに味わう内臓の刺身。これぞ美食の醍醐味 です。 |
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牛のタタキ。これは、ハラミ肉の特殊な部位をサーッと焼いて出します。これに、レモン醤油を付けて 食べる。噛めば噛むほど味がしみ出してくる逸品 です。 |
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「やっちゃん」の特製料理。骨付きの部位を柔らかく煮込んだものを、非常に手のこんだトマトソースで 食べる。変な気取ったフランス・イタリア料理なんか 「クソ食らえ!」と叫びたくなる一皿です。 |
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一時体調不調で閉店していた「やっちゃん」も、 今は非常に元気です。ボクと2人で、内臓のこと、 食い物のことなどを喋れば、話題がつきません。 しまいには、中世音楽の話し、哲学の話し。ともか く店を去るのが惜しくなってしまうのです。 こんな店が、ボクの家の近くにあること。これは、 幸運というか、幸せの極致なんです。 前にボクがこの店のことを書いた原稿は以下に あります。 http://tsujib.com/011027yakitori04.html 1986年週刊パンニュースより 辻バード |