2002年08月11日(SUN) 12日(MON) Finland Helsinki & Tampere (2)

 「シベリウス公園」と「レーニン博物館」

1  ホテルから歩いて行くと、いくつもの
公園が並んでいる。その一番西側に
あるのが「シベリウス公園」だ。

 ヤン・シベリウスはフィンランドの、
偉大な作曲家である。(1865-1957)

2  ボクも一時期、シベリウスの魅力に
取り憑かれ、ありとあらゆる曲を聴きま
くった時代がある。今でもLPやCDをた
くさん持っている。

  交響曲は1番、2番、4番、5番あた
りが好きで、6番7番とかになると、どう
も理解に苦しむ。あのシベリウス独特
の茫漠とした曲想が未だに理解でき
ない。

 有名なフィランディアは名曲である。
この一節は、いまではフィンランドの
国歌なみに扱われ、人々が集まると、
この旋律を合唱する。(ボクのビデオ
の中頃から出てくる旋律がこれです)

 その他、カレリア組曲やトウネラの
白鳥、レミンカイネンの帰郷、悲しき
ワルツなど、優れた管弦楽作品。
それに膨大なピアノ曲や歌曲がある。

 ここフィンランドへやってきて、この
公園にやってきて、ボクはシベリウス
の後期のシンフォニーを、また聴いて
みたいと思った。

         辻バード
3  1967年にエイラ・ヒルトゥネンが創った
ステンレスパイプによるモニュメント。ま
るでパイプオルガンのようである。

 ボクらがヘルシンキに行った、8月10日
ころ(2002)は、快適な気温とスガスガしい
空気の気候だった。

 寒い寒い冬にここを訪れたら、どんな
感じがするのだろうか?

4  8月12日(月)、ヘルシンキから列車で
2時間の都市、タンペレを訪れた。

 タンペレはヘルシンキについで、フィン
ランド第二の都市である。

 フィンランドの列車の旅も快適である。
我々はいつもユーレイルパスなので、
一等に座れる。この列車でも、一等では
コーヒーやクッキーなどは無料で配られ
ている。

 静かに走る列車。周囲に拡がる森と
湖。車内も静まりかえっている。


5  ボクたちがタンペレの街を訪れた第一
の目的は、この街にある「レーニン博物館」
である。これは元「労働者会館」だった
立派な建物の3階にある。

 レーニンとフィンランドの関係は深い。
ツアリー政府の弾圧を受けて、レーニン
は度々このフィンランドに亡命し、ここ
タンペレの街にも、何度も訪れている。

 この博物館は、レーニンに関する資料と、
ロシア革命に関する資料が丹念に保存さ
れたいる。

 日本語で書かれた解説のリーフレットも
あったが、これは貸し出し用なのでもらえ
なかった。

 フィンランドは、帝政ロシアの政府が、
レーニン等の指導する革命で崩壊した
のを受けて、いち早く独立を宣言した。

 つまり、100年間におよぶロシア支配
から独立を達成したのだ。

 レーニンは、この独立をいち早く承認し、
フィンランドの独立を認めた最初の政府
となった。これらに関する資料も、ここに
は色々と保存されていた。
 レーニンは、ロシア周辺の各国の独立
と自治について、積極的に支援した。そ
の資料がここには沢山ある。

 しかし、そのレーニンの死後、スターリン
の権力が強まり、彼の覇権主義的行動に
よって、周辺地域への圧力が強まり、つい
にフィンランドとも戦争状態になり、フィンラ
ンド側も一時、ナチスドイツ側に付くという、
非常に複雑な事態が生まれた。

 ボクたちは、この20世紀初頭から半ばに
いたる歴史を、21世紀の時点から、もっと
深く研究しなければならない。そして、
そこからの教訓をくみ取らなければなら
ない。

 ボクは、ここフィンランドのタンペレの街
を訪れ、この日一日、歴史的事実を知る
重要性について考えさせられた。

            辻バード