ビールの研究 その(1) 97/09/01

名門ビール製造会社であるカールスベルグが
1996年に一念発起して、初心に戻って美味しい
偉大なビールを開発し、それをエレファンと名付
けた。
これは、最初カールスベルグがビアホールを
開いた時、その入り口に象の大理石像があった
ことから来ている。

ボクはこれを発売当初、パリのブーケド・トロンヌ
で飲んで驚喜した。まるで、本場のピルゼンへ
行って、そこで元祖ウルケルを飲んだような味と
香りだったからだ。

しかし、もう2年も経たないのに、瓶詰めのが現
れ、これが世界各国に輸出され始めた。ボクは
試しに飲んでみたが、純正エレファンとは何の
関係ない、普通のビールだった。

この味わい深い、芳醇なビールは、絶対に瓶詰め
にしたり、遠いところへ船で輸送してはいけない。
そして、純正エレファンは非常に当たり外れが多い。
それでいいのだ。発酵食品であるビールが、いつ
も均一に出来ると言うのがまやかしである。
エレファンは、樽ごとに味が違うし、同じ樽でも、
上下で味が違う。そんなビールなのだ。

       辻バード

  左が、パリのブーケド・トロンヌで飲んだ、
 97年5月頃のエレファン。
  右は、イタリアのミラノで飲んだ、瓶詰め
 のエレファン。全く共通点のない味だ。