伊万里 3月のカンザス・シティー
我々夫婦で、チャーリーパーカー像の除幕式に参加してきました。
スッキりと晴れた空のもと、白い幕は落とされていきました。
何と素晴らしい像でしょう。
オブジェとしても、非常に面白いものです。いわいる銅像の範疇で
はない。
忽然と現れたのは、赤茶の石台座に乗った、青銅の首から上の大
きな彫像です。高さは全体で4M位でしょうか。
アルトを吹いている全身像が現れる、と思っていたので驚きました。
その像は、あらゆる苦しみ、悲しみ、怒り、喜びを内包しながら、
そしてそれも超越した心境を表し、慈愛に満ちた表情をしているの
です。見ていて、感動のため胸がつまる思いがしました。
これから後、この像は、ここを訪れる多くの人々を、どんなにか
励まし、明日に生きる勇気を与えることでしょう。
パーカーの活動期、数十年前、黒人であることで、多くの差別に
無念な思いをしました。各地で公演のとき、白人の仲間と同じホテ
ルには泊まれなかった。バスで移動の際、演奏家と見られては、襲
われるので、運転手にバケて通うした。等々など、屈辱的なことが
らには限りがないほどだった。
(ロスラッセル著「バードは生きている」より)
黒人歌手、ビリーホリデーの伝記、「奇妙な果実」この果実は、
黒人が無造作に殺され、木に下がっていることなのです。これほど
軽い命としてつけられた題名でした。
こんな時代を、たぐい稀な音楽の才能を持ち、抵抗精神旺盛だっ
たチャーリーパーカーだからこその像でした。
今回の旅の最大目的であった、除幕式、ここに立ち会え、幸せで
した。
in カンザスシティー
99/03/28(日) 22:03 伊万里
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